常陸古渡藩
常陸古渡藩(ひたちふっとはん)は、江戸時代初期に常陸国河内郡古渡(現在の茨城県稲敷市古渡)に存在した藩です。1603年、関ヶ原の戦いで西軍に属していた丹羽長重が赦免され、1万石で常陸古渡藩の藩主に任命されました。大坂の陣での功績により評価され、1619年には2万石に加増されて江戸崎藩に移封され、これに伴い常陸古渡藩は廃藩となりました。その後、丹羽家はさらに陸奥国棚倉藩や白河藩に転封され、最終的に東北で大藩として発展しました。 短期間の藩歴でしたが、丹羽長重は藩主として戦功を挙げ、徳川家との関係を築く足掛かりを得た地であったとされています。