松平直基
松平直基(まつだいらなおもと)(1604年~1648年)は、江戸時代前期の大名で、徳川家康の孫にあたる結城秀康の五男として生まれました。彼は多くの藩を転封されながらも、各地で藩政の整備に尽力しました。 直基は当初、越前国勝山藩主となり、寛永12年(1635年)には越前大野藩5万石に移封されました。その後、正保元年(1644年)には出羽国山形藩15万石に加増移封され、治水工事や領地の安定化を進めました。慶安元年(1648年)には播磨国姫路藩15万石に転封されましたが、その年の8月、江戸で病に倒れ45歳で没しました。墓所は書写山圓教寺と小田原の最乗寺に残されており、直基の治世が各地で藩の安定に貢献したことが今も伝わっています。 直基の後を継いだ子・松平直矩も多くの転封を経験し、「引越し大名」として知られることとなりました。直基の多くの国替えは江戸幕府の支配力強化を象徴する出来事とされています。