1565年(今から460年前)
永禄の変(えいろくのへん)は、室町幕府第13代将軍・足利義輝が、1565年5月19日(永禄8年5月19日)に京都の二条御所で、三好義継や松永久通らの軍勢によって襲撃され、殺害された事件です。この事件は、室町幕府の権威が大きく揺らぐ契機となり、戦国時代の混乱をさらに深めました。義輝は剣豪将軍として知られ、剣術の達人であったものの、多勢に無勢で討ち死にしました。この事件の背景には、三好氏の勢力拡大や、幕府内の権力闘争がありました。永禄の変後、幕府の実権は三好氏や松永久秀らに握られ、将軍の権威は失墜しました。その後、足利義昭が第15代将軍として擁立されますが、織田信長との関係悪化により、最終的に室町幕府は滅亡へと向かいました。永禄の変は、戦国時代の権力構造の変遷を象徴する重要な出来事として、日本史に深く刻まれています。