鎌倉幕府
鎌倉幕府(かまくらばくふ)は、1192年に源頼朝が征夷大将軍に任命され、鎌倉に開いた日本初の本格的な武家政権です。鎌倉幕府は、従来の貴族中心の朝廷政治とは異なり、武士階級による統治を行い、約150年にわたって日本の政治を支配しました。 幕府の成立は、1185年に源氏が平氏を壇ノ浦の戦いで滅ぼしたことに端を発し、頼朝が武士の支持を集め、全国に統治機構を整備したことで実現しました。幕府は、守護や地頭と呼ばれる地方役人を設置し、武士が土地を管理する体制を整えました。 鎌倉幕府は、頼朝の死後も源氏の後継者や北条氏が実権を握り、朝廷との関係を保ちながら政治を進めました。しかし、1221年の承久の乱では、後鳥羽天皇が幕府を倒そうとしましたが、幕府側が勝利し、朝廷に対する武士の支配をさらに強化しました。 鎌倉幕府の末期には、元寇(蒙古襲来)などの外敵との戦いが発生し、財政的な問題や武士の不満が高まる中で、1333年に足利尊氏による反乱によって滅亡しました。鎌倉幕府の成立と崩壊は、日本の武士政権の台頭と、天皇・朝廷との関係の変化を象徴する時代です。