小山藩(おやまはん)は、江戸時代初期の下野国(現在の栃木県小山市)に存在した短命の藩です。1608年に徳川家康の側近である
本多正純が3万3000石で入封し、小山城(祇園城)に拠点を構えて立藩しました。正純は、家康の信頼を受けて藩政を行い、後には徳川秀忠からも重用され、1616年にはさらに2万石が加増されました。 しかし、1619年に正純は15万5000石に加増されて宇都宮藩に転封され、小山藩は廃藩となりました。その後、小山は宇都宮藩領、そして一時は古河藩領や幕府の直轄領(天領)として支配が続きました。小山の歴史的な遺産として、城跡である祇園城跡(城山公園)は現在も整備され、歴史の面影を今に伝えています。