1771年-1840年(満69歳没)
光格天皇(こうかくてんのう)は、第119代天皇であり、在位期間は1780年から1817年までです。父は閑院宮典仁親王、母は大江磐代で、閑院宮家から即位した最後の天皇として知られています。即位後、天明の大飢饉に際して幕府に民衆救済を訴え、米1,500俵の放出を実現させました。また、途絶えていた新嘗祭や石清水八幡宮への行幸を復活させ、朝廷の権威回復に努めました。さらに、父・典仁親王に太上天皇の尊号を贈ろうとしましたが、幕府の反対により実現しませんでした(尊号一件)。1817年に仁孝天皇へ譲位し、太上天皇となりました。光格天皇の治世は、幕末の尊王思想の高まりや明治維新への布石となり、近代天皇制への移行に大きな影響を与えました。