ざっくり簡単解説!後円融天皇とは?
後円融天皇(ごえんゆうてんのう)は、日本の第97代天皇であり、北朝の第5代天皇です。彼は、1371年に兄である後光厳天皇から譲位を受けて即位しました。在位期間は1371年から1382年までで、南北朝時代の後半にあたります。彼の治世中には、北朝と南朝の争いが続いていましたが、次第に北朝側が優勢となっていきました。
後円融天皇の治世は、足利義満が将軍として幕府の権力を強化した時期に重なります。義満の支援を受けて、北朝の正統性が強化され、1378年には義満が室町に花の御所を築き、北朝の安定が進みました。義満の政治的な影響力は天皇を上回るもので、後円融天皇は象徴的な存在としての役割を担っていました。
1382年、後円融天皇は息子の後小松天皇に譲位し、退位後は院政を行いました。彼の治世と院政の時代は、北朝の勢力が南朝を圧倒し、最終的に1392年の南北朝合一につながる重要な時期となりました。
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