ざっくり簡単解説!光厳天皇とは?

光厳天皇(こうごんてんのう)は、日本の第93代天皇であり、鎌倉時代末期に即位した北朝の初代天皇です。彼は、持明院統の天皇で、1331年に後醍醐天皇建武の新政を目指して反旗を翻した際、後醍醐天皇を排除した足利尊氏によって1331年に擁立されました。

光厳天皇の治世は、南北朝時代の始まりを象徴しています。後醍醐天皇が吉野に南朝を開いたのに対し、光厳天皇は足利尊氏らの支援を受けて京都に北朝を開きました。光厳天皇の治世は短く、1333年には一度廃位され、後醍醐天皇が再び京都を掌握しましたが、1336年に足利尊氏が再び京都を奪還し、北朝の天皇として光厳天皇が復権しました。

光厳天皇は実質的には幕府の支配下にあり、天皇としての権威は限定的でしたが、南北朝時代においては北朝の象徴的存在でした。1338年には弟の光明天皇に譲位し、その後は院政を行い、政治に関与し続けました。

光厳天皇は、南北朝の対立が続く中で北朝の正統性を維持するための重要な人物でした。彼の治世は、南北朝時代の分裂と足利幕府との関係の象徴として位置づけられています。

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