ざっくり簡単解説!両統迭立とは?

両統迭立(りょうとうてつりつ)は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて、日本の皇位継承を巡る二つの皇統、持明院統大覚寺統が交互に天皇を輩出した制度のことです。この制度は、後嵯峨天皇の子孫である両統(持明院統と大覚寺統)が、互いに皇位を継承することで、皇位継承問題を解決しようとしたものでした。

両統迭立の背景には、後深草天皇(持明院統)と亀山天皇(大覚寺統)兄弟の子孫による皇位争いがあり、鎌倉幕府の調停で、両統が交互に天皇を出す形で妥協が成立しました。しかし、この制度は、皇位継承をめぐる両統間の対立を解消することができず、やがて対立が激化し、南北朝時代の分裂に至ります。

後醍醐天皇(大覚寺統)が正統な皇位を主張し、1336年に鎌倉幕府に反旗を翻したことで、この対立は深刻化しました。この結果、南朝(大覚寺統)と北朝(持明院統)の二つの天皇家が並立する南北朝時代が始まりました。

両統迭立は、日本史における皇位継承問題の複雑さを象徴するものであり、南北朝時代の分裂と争乱の要因の一つとして位置づけられています。

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