ざっくり簡単解説!後冷泉天皇とは?
後冷泉天皇(ごれいぜいてんのう)は、日本の第70代天皇であり、父である後朱雀天皇の退位を受け、1045年から1068年まで在位しました。後冷泉天皇の治世は、藤原氏の全盛期にあたり、実権は外戚である藤原頼通が握っていました。摂関政治の下、後冷泉天皇の統治は主に形式的なものに留まりました。
後冷泉天皇の治世中、国内では大きな変動はありませんでしたが、中央の統治力が次第に弱まり、地方での武士の力が増大していきました。この時期、特に荘園の増加が目立ち、税収不足が深刻な問題となり、朝廷の財政に影響を与えました。また、藤原頼通が摂政・関白として政務を取り仕切り、天皇は主に儀礼的な役割を果たしました。
後冷泉天皇の治世では、文化や宗教が引き続き発展し、平安時代の貴族文化が成熟しましたが、政治の実権は依然として藤原氏に委ねられていました。
1068年、後冷泉天皇は退位し、弟の後三条天皇に皇位を譲りました。後冷泉天皇の治世は、藤原氏の支配が続く中、比較的平穏であったものの、中央集権体制の衰退が見られ始めた時期でもありました。
- 最終更新日: