ざっくり簡単解説!藤原氏とは?
藤原氏(ふじわらし)は、日本の貴族一族であり、平安時代を通じて朝廷内で絶大な権力を握った一族です。藤原氏は、中臣鎌足を祖とし、天智天皇の時代に始まり、代々天皇家と婚姻関係を結ぶことで権力を拡大しました。特に平安時代には、摂政や関白といった役職を通じて天皇に代わって政治を主導する体制、いわゆる摂関政治を確立しました。
藤原氏の中で最も有名な人物は、藤原道長であり、道長は「この世をば我が世とぞ思ふ」と詠むほどに藤原氏の全盛期を築きました。彼の息子である藤原頼通も関白として朝廷を支配し、長期にわたり藤原氏の栄華が続きました。藤原氏は天皇の外戚(母方の親族)となることで天皇に対する影響力を持ち、実質的に日本の政治を支配していました。
藤原氏の権力は、次第に藤原一族の内部での対立や外部の武士階級の台頭により衰退していきましたが、長い間日本の政界で強い影響力を持ち続けました。平安時代の文化や政治の中心に藤原氏がいたことは、日本の歴史における大きな転換期とされています。
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