ざっくり簡単解説!徳川家治とは?

徳川家治(とくがわ いえはる)は、江戸幕府第10代将軍で、1737年に第9代将軍徳川家重の長男として生まれました。幼名は竹千代。1760年、父・家重の隠居に伴い、将軍職を継承しました。

家治の治世は、側用人の田沼意次が幕政の実権を握り、商業や産業の振興を図る政策が推進されました。これにより、貨幣経済の発展や都市の繁栄が見られましたが、同時に賄賂や汚職が横行し、幕府の信頼性が低下しました。

また、家治の時代には、天明の大飢饉(1782年~1787年)が発生し、多くの農民が困窮しました。これに対し、幕府は米価の安定や救済措置を講じましたが、十分な効果を上げることはできませんでした。

1786年、家治は50歳で死去し、長男の徳川家基が早世していたため、甥の徳川家斉が第11代将軍として後を継ぎました。

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