ざっくり簡単解説!徳川綱吉とは?
徳川綱吉(とくがわ つなよし)は、江戸幕府第5代将軍で、1646年に徳川家光の四男として生まれました。幼名は徳松。1680年、兄である徳川家綱の死去に伴い、将軍職を継承しました。綱吉の治世は、幕府の安定を図りつつも文化と政治の両面で独自の政策を推進しました。
綱吉は、儒学を重んじ、学問の振興を目的に湯島聖堂を建立し、学者たちの活動を支援しました。また、儒教の教えを基に「生類憐みの令」を発布し、特に動物の保護を奨励しましたが、この政策は過度に厳格であるとして批判も受けました。犬をはじめとする動物を保護する措置は「犬公方」との異名を生む要因ともなりました。
経済面では、財政再建の一環として貨幣改鋳を行い、一時的な財政の安定を図ろうとしましたが、物価高騰を招き、庶民の生活を圧迫しました。また、文化面では綱吉の治世に能楽や茶道などが栄え、江戸の町の文化が華やかに発展しました。
1709年、綱吉は62歳で亡くなり、その後、徳川家宣が将軍職を継承しました。綱吉の治世は、文治政治の推進とその影響により、江戸幕府の政治的、文化的な方向性を大きく変える時期となりました。
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