ざっくり簡単解説!藤原頼経とは?
藤原頼経(ふじわら の よりつね)は、鎌倉幕府第4代将軍で、摂関家の九条道家の三男として1218年に生まれました。幼名を三寅(みとら)といい、源頼朝の同母妹の曾孫にあたります。1226年、8歳で征夷大将軍に任命され、鎌倉幕府の名目上の最高権力者となりました。
頼経の将軍在任中、実権は北条氏が握っており、頼経自身は政治的な影響力を持ちませんでした。1238年には上洛し、権大納言に昇進するなど公家としての地位を高めましたが、幕府内での権力闘争に巻き込まれ、1244年に将軍職を息子の藤原頼嗣に譲り、自らは出家しました。
その後も幕府内で一定の影響力を持ち続けましたが、1246年の宮騒動により京都へ追放されました。1256年、39歳で京都で亡くなりました。頼経の生涯は、鎌倉幕府における将軍の権威と実権の乖離を象徴しています。
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