ざっくり簡単解説!源実朝とは?

源実朝(みなもとの さねとも)は、鎌倉幕府第3代将軍で、初代将軍・源頼朝北条政子の次男です。1192年に生まれ、幼名を千幡(せんまん)といいました。兄・源頼家が失脚した後の1203年、征夷大将軍に任命され、12歳で将軍職を継承しました。

実朝は政治的実権を北条氏に委ね、自身は和歌や蹴鞠などの公家文化を愛好しました。特に和歌においては、藤原定家に師事し、家集『金槐和歌集』を編纂するなど、優れた歌人としても知られています。

1219年、右大臣に任じられた拝賀の際に鶴岡八幡宮で甥の公暁に暗殺され、享年28歳で亡くなりました。この事件により、源氏の正統な血筋は断絶し、以降、鎌倉幕府の実権は北条氏が握ることとなりました。

実朝の生涯は、武家政権と公家文化の融合を象徴し、その和歌は後世に大きな影響を与えました。

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