ざっくり簡単解説!文室綿麻呂とは?

文室綿麻呂(ふんや の わたまろ)は、平安時代初期の公卿で、蝦夷征討で著名な人物です。天平神護元年(765年)に生まれ、父は三諸大原です。延暦14年(795年)に従五位下に叙せられ、右大舎人助として仕えました。その後、近衛将監や近衛少将を歴任し、延暦20年(801年)には坂上田村麻呂と共に蝦夷征討に参加し、正五位上に昇進しました。

大同元年(806年)には従四位下となり、侍従や中務大輔を兼務。大同4年(809年)に文室朝臣の姓を賜り、左兵衛督や兵部大輔を歴任しました。薬子の変では一時平城上皇側に付きましたが、坂上田村麻呂の奏請で許され、参議に任命されました。弘仁2年(811年)には征夷将軍として蝦夷征討を指揮し、従三位に昇進。弘仁9年(818年)に中納言となり、弘仁14年(823年)に59歳で薨去しました。

文室綿麻呂は、軍功と朝廷での活躍を通じて、日本史に重要な足跡を残した人物です。

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