ざっくり簡単解説!中大兄皇子とは?

中大兄皇子(なかのおおえのみこ)は、後に第38代天皇となる天智天皇のことで、飛鳥時代の日本において重要な役割を果たした皇子です。中大兄皇子は、第34代天皇である舒明天皇の子であり、母は皇極天皇斉明天皇です。

中大兄皇子の最も有名な功績は、645年に起こった乙巳の変です。彼は、盟友である中臣鎌足(後の藤原鎌足)とともに、当時の実権を握っていた蘇我氏を打倒し、蘇我入鹿を暗殺しました。この事件により、蘇我氏の独裁は終わり、中央集権的な政治体制が強化される大化の改新が始まりました。

その後、中大兄皇子は、斉明天皇の治世を支えながら実質的に政権を握り、朝鮮半島での外交問題にも積極的に関与しました。彼は百済の復興支援のために軍を派遣するなど、日本の国際的な影響力を強化しようとしました。

672年に斉明天皇の死後、中大兄皇子は正式に即位し、天智天皇となり、さらなる改革を進めました。彼の治世は、律令制度の基盤を築き、後の日本の政治制度に大きな影響を与えました。

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