ざっくり簡単解説!九鬼嘉隆とは?
九鬼嘉隆(くき よしたか|1542年-1600年)は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した水軍大将で、志摩国(現在の三重県)を拠点に九鬼水軍を率いた「海賊大名」として知られます。1542年に生まれ、織田信長に仕え、鉄甲船(装甲船)を建造して敵の毛利水軍に対抗しました。特に天正6年(1578年)の木津川口の戦いでこの鉄甲船を使用し、毛利軍を打ち破ったことで名を高めました。
豊臣秀吉の家臣としても信頼され、九州平定や小田原征伐、さらには文禄・慶長の役(朝鮮出兵)にも参加しました。嘉隆は秀吉の死後に隠居しましたが、関ヶ原の戦いでは西軍に味方し、東軍に与した嫡男の九鬼守隆と対立することになりました。戦いに敗れると、嘉隆は鳥羽城を退き、答志島の洞仙庵にて切腹して果てました。
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