ざっくり簡単解説!延岡藩とは?
延岡藩(のべおかはん)は、江戸時代に存在した藩で、日向国(現在の宮崎県)北部を中心に領有していました。延岡藩の歴史は、豊臣秀吉の九州征伐後の天正15年(1587年)に始まり、初代藩主は高橋元種で、最初の領地は約5万石でした。その後、1614年に有馬直純が藩主となり、以降も数代にわたり有馬氏が治めました。
藩内では、経済基盤の強化を目指し、農業を中心とした産業が発展しました。しかし、内政では家老や門葉(門閥)との権力闘争が頻発し、特にお家騒動や一揆が絶えませんでした。特筆すべきは、元禄年間の「山陰一揆」であり、これが藩政に大きな影響を与えました。
幕末には、藩主内藤政挙が在国中に大坂で警備の任に就いたことから「朝敵」とされ、一時的に不運な立場に置かれました。しかし、周囲の藩からの支援によって処分は軽減されました。最終的に、明治4年(1871年)の廃藩置県により延岡藩は消滅し、その後は宮崎県に編入されました。
延岡藩はその約284年間の歴史を通じて、地域文化に多大な影響を与え、現在でもその名残が地域に残っています。
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