ざっくり簡単解説!福江藩とは?

福江藩(ふくえはん)は、江戸時代に存在した藩で、五島列島を領有し、主に肥前国(現在の長崎県五島市)に位置しました。藩は、元和6年(1620年)に設立され、初代藩主は五島玄雅(ごとう げんが)です。藩の石高は最初1万5000石で、のちに富江領から3000石を分知され、最終的には1万2000石に減少しました​。

福江藩の経済は、漁業や捕鯨を中心に成り立っており、特に捕鯨業が藩の財政を潤しました。藩主は貿易や流通の拡大に努め、地元経済を活性化させました。また、藩内には「人付け改め」という制度があり、人口を把握するために各世帯の詳細な情報が記録されていました。この制度は、特に飢饉の多い時期に有効でした。

幕末には、藩主の五島盛徳(ごとう もりとく)が新政府に従い、戊辰戦争にも参加しました。藩は1871年の廃藩置県により消滅し、その後、福江県となり、最終的には長崎県に編入されました。

福江藩は、五島列島の文化や歴史に深い影響を与え、現在でもその名残が地域に見ることができます。

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