ざっくり簡単解説!唐津藩とは?

唐津藩(からつはん)は、江戸時代に存在した藩で、現在の佐賀県唐津市を中心に治めていました。藩の成立は文禄4年(1595年)で、初代藩主は寺沢広高(てらざわ ひろたか)です。広高は関ヶ原の戦いでの功績により、最初は4万石から加増され、最終的に12万石を治める外様大名となりました​。

唐津藩の経済は、主に農業を基盤としており、米作や海産物の生産が盛んでした。特に、唐津は漁港としても栄え、貿易活動が行われました。また、広高は防風林として知られる「虹の松原」を植林するなど、地域の土木事業にも貢献しました。

藩内では、藩主の意向に基づいて教育や文化の振興が図られ、優れた家臣団が築かれました。しかし、寺沢家は2代目藩主の堅高(けんこう)の時代に島原の乱が発生し、責任を問われることとなります。堅高は自ら命を絶つこととなり、寺沢家は断絶しました。

その後、唐津藩は大給松平家、土井家、水野家を経て、最終的には小笠原家が統治しました。小笠原長国の時代には、藩主が幕末の老中として幕府の重要な役職を担いましたが、戊辰戦争では新政府に降伏し、藩は消滅しました。1871年の廃藩置県によって唐津藩は消滅しましたが、その歴史や文化は現在の地域に影響を与え続けています。

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