ざっくり簡単解説!味舌藩とは?

味舌藩(ましたはん)は、江戸時代初期に存在した藩で、摂津国島下郡味舌(現在の大阪府摂津市)を居所としていました。この藩は、1600年に織田長益(有楽斎)が関ヶ原の戦いの功績により、3万石の大名として設立されました​。

長益は元々、豊臣秀吉の家臣として知られており、関ヶ原の戦いでの功績から大名としての地位を確立しました。藩は当初、長益の統治下で順調に発展し、所領の一部は大和国にも広がりました​。

しかし、元和元年(1615年)に大坂の陣が起こると、藩内でも変化が生じました。長益は戦後、所領を分割し、四男と五男にそれぞれ1万石を与えることになります。この分割により、藩の規模が縮小しました​。

最終的に、味舌藩は元和7年(1621年)に長益が亡くなると共に廃藩となります。藩の最後の藩主である長益は、茶人としても知られ、有楽流の創始者としての名声を持っていましたが、子孫は続かなかったため、味舌藩もその役割を終えました​。

現在、味舌藩の歴史は地域の文化遺産として残っており、藩の名前や関連地名は今も地域に見られます。

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