ざっくり簡単解説!尼崎藩とは?
尼崎藩(あまがさきはん)は、江戸時代に存在した藩で、摂津国の尼崎に藩庁を置きました。藩は1603年に設立され、最初の藩主は建部政長です。藩の石高は約1万石から始まり、次第に増加し、最終的には約4万石に達しました。
尼崎藩は、最初は外様大名であり、後に譜代大名となります。藩主は戸田氏、青山氏、松平氏などが務め、特に松平家が藩主として長い期間統治しました。尼崎城は、江戸幕府が大坂の守りとして築城を命じたもので、藩政の中心地となりました。
尼崎藩は、地域の経済発展や治水事業に注力し、藩校「正業館」を設立して教育にも力を入れました。また、江戸時代の中頃からは、城下町として商業が栄え、大坂近郊の重要な流通拠点となりました。
藩の歴史は幕末まで続き、1869年には版籍奉還を行い、1871年の廃藩置県により尼崎県となります。藩主の松平忠興は、後に西南戦争において博愛社(後の赤十字社)の設立に関与しました。
現在、尼崎市には尼崎城跡があり、藩の歴史を伝える重要な文化財として保存されています。また、藩の遺産は地域社会に色濃く残っています。
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