ざっくり簡単解説!鳥羽藩とは?

鳥羽藩(とばはん)は、江戸時代志摩国(現在の三重県鳥羽市)に存在した藩で、居城は鳥羽城にありました。藩は1594年に九鬼嘉隆(くきよしたか)によって設立され、初期の石高は3万5000石で、後に5万石に加増されました。

九鬼氏は海軍力を持つ水軍の家系で、戦国時代には海上戦闘において数々の戦功を挙げました。彼は織田信長に仕官し、後に豊臣秀吉に仕えることとなります。関ヶ原の戦いでは、西軍に与し、戦後に九鬼氏は転封されますが、その後も藩主家が変わることなく続きました。

幕末には、鳥羽藩は旧幕府側として戊辰戦争に参加しました。特に、鳥羽・伏見の戦いでは藩兵が戦闘に参加し、その後新政府軍に恭順する形で事態が収拾されました。1871年の廃藩置県によって鳥羽藩は廃藩となり、鳥羽市は三重県に編入されました。

鳥羽藩はその短い歴史の中で地域経済や文化に多大な影響を与え、特に水軍の拠点として重要な役割を果たしました。

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