ざっくり簡単解説!高富藩とは?
高富藩(たかとみはん)は、江戸時代に美濃国(現在の岐阜県山県市)に存在した藩で、藩庁は高富陣屋に置かれていました。藩の設立は1705年で、初代藩主は本庄道章です。彼は第5代将軍・徳川綱吉の生母である桂昌院の縁故を受け、1万石で大名に取り立てられました。
高富藩は、成立当初から財政難に悩まされ、特に幕末期には借財が膨れ上がりました。藩主たちは度々厳しい倹約令を出しましたが、領民の反発を招く結果となり、年貢増徴政策も失敗に終わるなど、藩政改革は難航しました。最終的には、藩の財政は破綻し、藩内では打ち壊しや一揆が発生しました。
藩は1871年の廃藩置県により消滅し、その後は高富県、最終的には岐阜県に編入されました。高富藩の家紋は本庄家の「繋ぎ九つ目」で、藩の歴史は地域の文化や伝統に影響を与え続けています。
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