ざっくり簡単解説!黒野藩とは?

黒野藩(くろのはん)は、江戸時代美濃国(現在の岐阜県岐阜市黒野)に存在した藩で、藩庁は黒野城に置かれていました。藩の設立は文禄4年(1595年)で、初代藩主は加藤貞泰で、石高は4万石でした。彼は豊臣政権下で戦功を挙げ、関ヶ原の戦いでも東軍に加担しました。

しかし、黒野藩は設立からわずか15年後の1610年に、貞泰が伯耆国米子藩に移封されることにより廃藩となりました。移封の背景には、藩領の治水事業に関するトラブルがあったとされています。具体的には、貞泰が行った長良川の治水工事を巡る加納藩との確執が影響したと言われています。

黒野城は、江戸時代初期の特徴を持つ城郭であり、現在では城跡が公園として整備されています。黒野藩の歴史は短命でしたが、その地域における重要な文化的遺産を残しています。

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