ざっくり簡単解説!苗木藩とは?

苗木藩(なえぎはん)は、江戸時代美濃国(現在の岐阜県中津川市)に存在した藩で、藩庁は苗木城に置かれていました。苗木藩の設立は1600年に遡り、初代藩主遠山友政関ヶ原の戦いの功により成立しました。藩は当初、石高1万500石を有し、以後も遠山家が代々藩主を務めました。

藩は地理的に山間部に位置し、豊かな自然資源を背景に農業林業が盛んでした。しかし、藩の財政は幕末期に次第に悪化し、特に遠山友禄の時代には大きな財政問題を抱えていました。彼は若年寄を2度歴任し、藩の改革に取り組みましたが、最終的には財政破綻に至ります。

また、苗木藩は廃仏毀釈を積極的に進め、藩内の寺院に対する政策が大きな影響を与えました。明治維新後、藩は廃藩置県により消滅し、苗木県を経て現在の岐阜県に吸収されました。苗木藩は小藩ながらもその歴史と文化は現在も地域に影響を与え続けています。

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