ざっくり簡単解説!飛騨高山藩とは?
飛騨高山藩(ひだたかやまはん)は、江戸時代に存在した藩で、飛騨国(現在の岐阜県高山市)を中心に領有していました。藩の設立は1586年に遡り、金森長近が初代藩主として任ぜられました。彼は飛騨の統治を任され、高山城を築城しました。長近は関ヶ原の戦いで東軍に加わり、その功績により藩の石高は次第に増加しました。
清酒や木材などの資源が豊富な地域で、藩内の経済は安定し、商業や農業が発展しました。高山藩は1692年に幕府の命令で上山藩へ移封され、その後飛騨は幕府直轄領となりました。このことは、飛騨の豊富な資源に幕府が目をつけたためとも言われています。
高山藩は、明治時代に至るまで幕府の重要な直轄領として位置づけられ、藩士の教育や文化振興にも力を注ぎました。高山陣屋は、幕府の代官が置かれた場所で、現在も残る唯一の江戸時代の陣屋として国の史跡に指定されています。飛騨高山藩は、飛騨地域の歴史と文化に大きな影響を与え、現在もその足跡を残しています。
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