ざっくり簡単解説!奥殿藩とは?
奥殿藩(おくとのはん)は、江戸時代に三河国(現在の愛知県岡崎市)に存在した藩で、藩庁は奥殿陣屋に置かれていました。藩は元禄元年(1688年)に、初代藩主松平真次が設立したもので、彼は大坂の陣での戦功により、6000石の旗本から1万6000石の大名となりました。
藩はその後も松平家が支配し、特に第2代藩主松平乗次の時代に、藩の経済と文化は大いに発展しました。藩政の中で、教育機関としての藩校や文化振興に力を入れ、地域の発展に寄与しました。
奥殿藩は幕末の動乱期に、尊王攘夷の潮流に乗って新政府側に与し、戊辰戦争にも参加しました。明治2年(1869年)には藩知事に任命された松平乗謨は、新政府に従い、廃藩置県により1871年に奥殿藩は消滅し、その後は愛知県に編入されました。
奥殿藩の家紋は「丸に剣片喰」であり、松平家の伝統を受け継いでいます。藩の存在は、三河地域の歴史において重要な位置を占め、特に松平家の活動は地域文化に影響を与え続けています。
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