ざっくり簡単解説!新城藩とは?

新城藩(しんしろはん)は、江戸時代三河国(現在の愛知県新城市)に存在した藩で、藩庁は新城城に置かれていました。藩は慶長11年(1606年)に設立され、初代藩主は水野分長が任命されました。彼は尾張国知多からの移封で、当初は1万石の石高を持っていました。

新城藩は、主に水野家が治め、その後は菅沼家が藩主となりました。藩政の中で、菅沼家の中には茶道の高弟や藩校「有教館」を創設した者もおり、文化的にも栄えました。また、幕末には第11代藩主の菅沼定長が海軍奉行としてフランスに留学するなど、外交面でも活躍しました。

新城藩は明治2年(1869年)には版籍奉還が行われ、藩知事に任命された菅沼家はその後、1871年の廃藩置県により新城藩は消滅し、愛知県に編入されました。この藩の歴史は、三河地域の政治や文化に重要な影響を与え、特に新城城は地域のシンボルとして今も残っています。

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