ざっくり簡単解説!西尾藩とは?
西尾藩(にしおはん)は、江戸時代に三河国(現在の愛知県西尾市)に存在した藩で、藩庁は西尾城に置かれていました。この藩は、慶長6年(1601年)に本多康俊が2万石で入封し、立藩が始まりました。以降、歴代の藩主は本多家や松平家、井伊家など多岐にわたりました。
藩の経済は主に農業で成り立っており、特に米や綿花の生産が盛んでした。第3代藩主の松平乗寛は、幕政改革に参加し、藩政改革も実施しました。第5代藩主の松平乗秩の時代には、幕末の動乱の中で藩が分裂の危機に直面し、下級武士層による尊王派が主導権を握りました。
明治2年(1869年)には藩知事に任命された乗秩は、1871年の廃藩置県によって西尾藩は消滅し、西尾県を経て愛知県に編入されました。西尾藩は、幕末の変革期においても重要な役割を果たし、また、文化面でも評価されており、山本周五郎の『町奉行日記』の舞台とも言われています。
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