ざっくり簡単解説!西大平藩とは?
西大平藩(にしおおひらはん)は、江戸時代に三河国(現在の愛知県岡崎市)に存在した藩で、藩庁は西大平陣屋に置かれていました。この藩は、寛延元年(1748年)に大岡忠相が奏者番および寺社奉行に就任し、領地を4080石加増されることで1万石の譜代大名として成立しました。
藩の領地は三河国内の複数の郡にまたがり、安永元年(1772年)以降、藩領の変動はありませんでした。藩主の大岡家は、参勤交代を行わない定府大名であり、財政の安定に努めましたが、幕末の動乱期には新政府軍に恭順する形で旧幕府軍と対立しました。
明治2年(1869年)には版籍奉還が行われ、藩知事に任命された大岡忠敬はその後も藩政を維持しましたが、1871年の廃藩置県により西大平藩は消滅し、その後は西大平県や額田県を経て愛知県に編入されました。西大平藩の歴史は、江戸時代の地方政治や文化に大きな影響を与え、特に大岡忠相の改革は後の歴史にも評価されています。
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