ざっくり簡単解説!井伊谷藩とは?

井伊谷藩(いいのやはん)は、江戸時代初期に遠江国(現在の静岡県浜松市浜名区引佐町一帯)に存在した短命の藩で、藩庁は井伊谷陣屋に置かれていました。この藩は、1619年に近藤秀用が1万石の大名として入封することで成立しました。近藤秀用は「井伊谷三人衆」として知られ、徳川家康のもとで数々の戦に参加し、武功を挙げていました。

しかし、藩の歴史はわずか2年で終わりを迎えます。1620年に秀用は領地を分知し、一族が旗本となったことにより、藩は廃藩となりました。井伊谷藩の主な領地は引佐郡で、分知されたことで、井伊谷藩の独立性は失われましたが、近藤家はその後も地元の有力な家として残りました。

井伊谷藩は、短命であったにもかかわらず、戦国時代の激動の中で地域の政治や軍事に大きな影響を与え、後の井伊家や徳川家の歴史にも重要な役割を果たしました。藩の消滅後も、その名は歴史に残り、地域の文化に影響を与え続けています。

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