ざっくり簡単解説!高井野藩とは?

高井野藩(たかいのはん)は、江戸時代信濃国高井郡(現在の長野県上高井郡高山村)に存在した藩で、藩庁は高井野陣屋に置かれていました。藩主は福島家で、初代藩主は福島正則です。元和5年(1619年)に広島藩から減封され、信濃に移封されました。正則はもともと安芸国の大名であり、関ヶ原の戦いでの功績からこの地に与えられました。

高井野藩は、初めは4万5000石の石高を持ちましたが、後に2万石に減封されることとなります。藩の経済は主に農業に依存し、地域の特産品の生産を通じて発展しました。正則は藩内の治水工事や農業振興に尽力し、地域の住民から厚く支持されました。

しかし、正則は1624年に病死し、その後の藩政はその子息である福島忠勝が引き継ぎました。高井野藩は短命であり、幕末の動乱を経て明治維新の際に廃藩置県によって消滅し、現在は長野県に編入されています。

高井野藩の歴史は、信濃地方における重要な地方政権の一例を示しており、その影響は今でも地域の文化や伝統に残っています。

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