ざっくり簡単解説!糸魚川藩とは?

糸魚川藩は、江戸時代越後国(現在の新潟県糸魚川市)に存在した藩で、別称は清崎藩です。元禄12年(1699年)、初代藩主の有馬清純が5万石で藩主となり、藩庁は清崎城から後に糸魚川陣屋に移されました。この藩は、北陸道と千国街道の交差点に位置し、軍事と交通の要衝として重要な役割を果たしました。

藩の統治は松平氏が担い、松平直之が初代藩主を務め、以降、直堅、直紹、直益、直春、直静などの藩主が続きました。藩は中立的な立場を保ちつつ、戊辰戦争の際には新政府に恭順しましたが、内外の要因により財政が悪化しました。このため、新税の導入や増税を行いましたが、結果的に領民の不満を招くこととなりました。

最終的に糸魚川藩は1868年に廃藩置県によって消滅し、その後は清崎県を経て、現在の新潟県に統合されました。藩の跡地は現在でも観光名所として知られ、地域の歴史を物語っています。

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