ざっくり簡単解説!与板藩とは?
与板藩は、江戸時代に越後国三島郡の与板(現在の新潟県長岡市)に存在した藩で、寛永11年(1634年)に初代藩主牧野康成によって設立されました。当初、藩の石高は1万石でしたが、1705年に井伊家が藩主となる際に2万石に増加しました。
藩庁は与板陣屋に置かれ、最初の藩主は長岡藩の初代藩主・牧野忠成の次男です。牧野家は数代にわたり藩主を務めましたが、元禄15年(1702年)に小諸藩に転封され、その後、井伊家が与板藩を引き継ぎました。
井伊家時代には藩の財政が安定し、藩主は参勤交代を行うようになりました。特に、井伊直矩の治世では与板城の建設が進められ、1823年に完成しました。
幕末期には与板藩は新政府軍側に立ち、戊辰戦争で重要な役割を果たしました。戦後、与板藩は廃藩置県により与板県となり、後に新潟県に編入されました。
与板藩はその短い存続期間にもかかわらず、地域の文化や歴史に大きな影響を与え、今でもその名は地名や文化に残っています。
- 最終更新日: