ざっくり簡単解説!荻野山中藩とは?

荻野山中藩は、江戸時代後期に相模国愛甲郡中荻野(現在の神奈川県厚木市)に存在した藩で、1783年に小田原藩の大久保家の支藩として設立されました。藩主の大久保教翅は元々駿河国松長藩の藩主であり、陣屋を山中に移したことにより、荻野山中藩が成立しました。

藩の石高は1万3千石で、設立当初から藩財政は厳しい状態にありました。特に、大久保教孝の時代には、藩財政の窮乏が進み、「養蚕要略」を公布して養蚕業の振興を図りましたが、効果は限られたものでした。

藩の存続は約80年に及びましたが、1868年廃藩置県によって消滅しました。その後、荻野山中藩は荻野山中県となり、最終的には足柄県に編入されました。藩の歴史は、地域の文化や経済に大きな影響を与え、現在もその名が地名として残っています。

地理全般の関連記事

江戸時代の関連記事