ざっくり簡単解説!館山藩とは?

館山藩は、江戸時代安房国(現在の千葉県館山市)に存在した藩です。藩主は最初、戦国大名里見氏で、1580年に館山城を築いて安房一国を統治しました。しかし、里見忠義の代に改易され、その後100年以上にわたり藩が存在しない時期がありました。

1791年、旗本の稲葉正明によって館山藩が再興され、藩庁は館山陣屋に置かれました。藩は最初は1万石で、その後の加増を経て1万3000石となります。藩政は比較的安定しており、特に稲葉正巳は幕末期に重要な役職を歴任し、幕府に貢献しました。

しかし、戊辰戦争において館山藩は新政府と旧幕府の争いに巻き込まれ、最終的には新政府に恭順することとなります。1868年に廃藩置県が実施され、館山藩は消滅しましたが、藩の名残は現在でも館山地域に色濃く残っています。

館山藩の歴史は、江戸時代における地方政治の変遷や、藩主の権力と民の生活に密接に関連しており、特に館山城の歴史は観光名所としても知られています。

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