ざっくり簡単解説!栗原藩とは?

栗原藩(くりはらはん)は、下総国葛飾郡(現在の千葉県船橋市周辺)に位置し、江戸時代初期に成瀬氏が治めた藩です。1600年、徳川家康の家臣である成瀬正成(なるせまさなり)関ヶ原の戦いでの功績から栗原藩主として4,000石を与えられ、加増を重ねて最終的には3万4,000石の大名となりました。正成は藩内の整備に尽力しましたが、1617年に徳川義直の家老として尾張国犬山藩に転封されました。

正成の息子成瀬之成(なるせゆきなり)が後を継ぎ、1万5,000石で栗原藩を再興しましたが、1634年に急逝し、さらにその息子である成瀬之虎も幼少で早世したため、栗原藩は無嗣断絶となり廃藩となりました。その後、栗原郷は他の領地に組み込まれ、今日では成瀬氏の菩提寺である宝成寺に彼らの痕跡が残されています。

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