ざっくり簡単解説!岩富藩とは?

岩富藩(いわとみはん)は、下総国印旛郡(現在の千葉県佐倉市岩富町)に位置し、徳川家康の関東入国後に、旧北条氏の一族である北条氏勝(ほうじょう うじかつ)が1万石を与えられて立藩しました。氏勝はもともと相模国玉縄城主でしたが、小田原征伐後に徳川家臣となり、岩富城を拠点としました。1600年の関ヶ原の戦いでは、氏勝は徳川方で戦功を挙げ、領内の整備にも尽力しました。

しかし、1611年に氏勝が亡くなると、その後を継いだ養子の北条氏重(うじしげ)は、1613年に下野国富田藩に転封され、岩富藩は廃藩となりました。廃藩後の岩富城や城下町の岩富村は、後に佐倉藩領として統治されました。現在、岩富城跡には史跡がわずかに残り、氏勝が寄進した品も佐倉市の文化財として保存されています。

江戸時代の関連記事