ざっくり簡単解説!桜井藩とは?
桜井藩(さくらいはん)は、幕末期に上総国(現在の千葉県木更津市桜井周辺)に設立された短命の藩です。1868年、徳川宗家の駿河転封に伴い、駿河国小島藩から松平信敏が1万石で転封されて成立しました。当初「貝淵藩」として設立されましたが、改易された旧請西藩との関係で桜井村の地名を取り「桜井藩」と改称しています。
桜井藩の藩庁は貝淵村に置かれた陣屋を利用しており、藩校「時習館」では地域の教育にも力を入れました。藩は明治維新後、わずか数年で廃藩置県により廃止され、その後は一時的に桜井県、木更津県とされた後、最終的に千葉県に編入されました。このように、桜井藩は幕末の動乱期に誕生した一時的な藩でありながら、請西藩の歴史を引き継ぐ形で存在感を残しています。
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