ざっくり簡単解説!百首藩とは?
百首藩(ひゃくしゅはん)は、江戸時代初期に上総国天羽郡百首村(現在の千葉県富津市竹岡)に設立された藩です。1633年、能見松平家の松平重則が1万500石を領有して立藩しましたが、わずか7年後の1640年、重則が下野国皆川藩へ転封されたことで百首藩は廃藩となりました。
百首藩の廃藩後、百首村は幕府領となり、その後も複数の旗本や代官による支配が行われました。江戸時代後期には、外国船の接近が増加したため、海防の重要性が高まりました。文化8年(1811年)、幕府の命で松平定信が東京湾防備を強化し、百首村には「竹ヶ岡陣屋」や砲台(竹ヶ岡台場)が築かれました。幕末の外圧の中で要所となったこの地域は、現在もその歴史的な痕跡を伝えています。
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