ざっくり簡単解説!久留里藩とは?
久留里藩(くるりはん)は、上総国(現在の千葉県君津市久留里一帯)に位置し、江戸時代を通じて存在した譜代藩です。久留里藩の歴史は、1590年に徳川家康が関東を平定した後、家臣の大須賀忠政が3万石を与えられたことに始まります。のちに、忠政の転封に伴い、土屋家が2万石で領地を継承しましたが、1679年に再び藩主が変わるなど不安定な時期を経験しました。
1742年、黒田直純が沼田藩から3万石で入封し、以後、黒田家が明治維新まで9代続きました。幕末期の藩主・黒田直養は、新政府軍に恭順し、徳川慶喜の警護にあたるなどの働きを見せました。1871年の廃藩置県により久留里藩は廃止され、その後は久留里県、木更津県を経て千葉県に編入されました。黒田家家臣による史料も多く、譜代藩の内政が記録された貴重な資料が残されています。
- 最終更新日: