ざっくり簡単解説!佐貫藩とは?

佐貫藩(さぬきはん)は、上総国天羽郡佐貫(現在の千葉県富津市)に位置し、徳川家康の関東入国後、1590年に内藤家が領有して成立しました。以後、内藤家や松平家、柳沢家などが藩主を務め、何度も廃藩と再立藩を繰り返しましたが、1710年に阿部正鎮が1万6000石で入り、以降は阿部家が8代続きました。

阿部家時代には、藩校「誠道館」が設立され、天保年間には幕府命令で砲台を設置するなど、領内の防衛強化にも尽力しました。最後の藩主、阿部正恒は戊辰戦争で幕府側に付きましたが、その後、新政府に恭順し、1869年に知藩事となりました。1871年の廃藩置県で佐貫藩は廃止され、佐貫県、そして木更津県を経て、最終的に千葉県に編入されました。

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