ざっくり簡単解説!玉取藩とは?
玉取藩(たまとりはん)は、江戸時代前期に常陸国新治郡玉取(現在の茨城県つくば市玉取)周辺に設立された藩です。1622年に堀秀政の弟であり、幕府で要職を務めていた堀利重が、元和の大坂の陣での功績により1万石を与えられ立藩しました。その後、堀家は藩内の領地や周辺領地を加増し、最大で1万4000石まで拡大しました。
堀利重の跡を継いだ堀利長もまた藩主を務めましたが、家臣や領民との対立が増え、財政難にも悩まされました。3代目藩主の堀通周が1679年に精神的に不安定になり、家臣を殺害する事件を引き起こしたことが藩の命運を決定づけ、幕府により廃藩処分を受けました。通周の弟である堀利雄は、廃藩後も旗本として3000石を与えられ、幕末まで堀家は玉取の領主として続きました。
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