ざっくり簡単解説!土浦藩とは?
土浦藩(つちうらはん)は、江戸時代を通じて常陸国新治郡土浦(現在の茨城県土浦市)に存在し、複数の大名家が支配した藩です。1600年の関ヶ原の戦い後に松平信一が3万5000石で入封して立藩し、のちに朽木家や西尾家が治めた後、1669年からは土屋数直が4万5000石で入封し、その後も加増を重ね、最終的には9万5000石に達しました。
土浦藩は、経済と文化の発展に注力し、土屋家時代には特に藩校「郁文館」が設立され、学問と教育が奨励されました。幕末の戊辰戦争では、土浦藩内で尊皇派と佐幕派の間に対立が生じましたが、藩主・土屋寅直は巧みに藩をまとめ、無事に維新を迎えました。1871年の廃藩置県によって土浦藩は土浦県となり、その後、茨城県に統合されました。土浦城跡や藩校跡は現在も地域の文化財として残されています。
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