ざっくり簡単解説!常陸宍戸藩とは?

常陸宍戸藩(ひたちししどはん)は、常陸国茨城郡宍戸(現在の茨城県笠間市平町)に位置し、江戸時代初期から幕末まで水戸藩の支藩として存在しました。1602年、秋田実季が5万石で入封し、宍戸藩が成立。その後、1630年に実季が改易されると、水戸藩から徳川頼房の七男・松平頼雄が1万石で封じられ、新たな宍戸藩主として宍戸松平家が確立されました。

8代藩主の松平頼位は、徳川斉昭の下で軍備改革や海防政策に協力し、幕末期には藩士を教育するための藩校も設立しました。1864年の天狗党の乱では、頼位の子で9代藩主の松平頼徳が鎮圧に関わるも失敗し、責任を負って切腹しました。最終的に、宍戸藩は明治維新後の廃藩置県により廃藩され、その地は茨城県に編入されました。

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