ざっくり簡単解説!吹上藩とは?
吹上藩(ふきあげはん)は、江戸時代後期に下野国都賀郡吹上村(現在の栃木県栃木市吹上町)に立藩された藩です。1842年、五井藩から移された譜代大名の有馬氏郁が1万石で入封したことにより、吹上藩が成立しました。有馬家は藩庁を吹上陣屋に構え、幕末まで2代にわたり領地を支配しましたが、伊勢国の領地と分散していたため、藩財政は常に厳しい状況にありました。
幕末には、有馬氏弘が藩主を務め、戊辰戦争では新政府軍に加勢し、北関東や奥州での戦いに参加しました。1869年には藩校「学聚館」を設立し、地域の教育にも力を注ぎました。廃藩置県の際に吹上藩は吹上県となり、後に栃木県に編入され、歴史の一部として残っています。
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