ざっくり簡単解説!下野上田藩とは?
下野上田藩(しもつけかみだはん)は、江戸時代中期の1692年に下野国都賀郡上田村(現在の栃木県壬生町)で成立した短命の藩です。藩主には、将軍徳川綱吉の側近であった西郷寿員が任命され、安房東条藩から1万石を移されて下野上田に転封されました。西郷家は日常の領内統治を行い、上田村の発展や周辺地域の統治に努めました。
しかし、藩主・寿員の職務態度が問題視され、1693年に所領の半分を失うとともに、藩主としての地位も剥奪されました。この処分により下野上田藩は廃藩となり、領地は幕府の直轄管理に戻されました。その後、上田村は旗本の板倉家が知行地として受け継ぎ、幕末まで管理を続けることとなりました。
また、上田村には中世の城跡や日蓮宗の古刹・上田寺があり、西郷寿員の義父である西郷延員が上田寺を保護したとされています。上田寺は地域における歴史遺産として現在も残され、上田一帯は歴史の面影を今に伝えています。
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