ざっくり簡単解説!宇都宮藩とは?

宇都宮藩(うつのみやはん)は、下野国(現在の栃木県宇都宮市)に存在した譜代大名の藩で、江戸時代を通じて数度の藩主交代を経験しました。宇都宮藩の起源は、戦国期の宇都宮氏が支配していた地域に遡り、1597年に蒲生秀行が18万石で封じられたことから始まります。その後、江戸時代初期には、徳川将軍家の重臣・本多正純が藩主となりましたが、1622年の「宇都宮釣天井事件」で暗殺未遂の嫌疑をかけられて改易されました。この事件は後世の講談や歌舞伎の題材にもなりました。

宇都宮藩はまた、江戸幕府が日光東照宮への参拝時に宿泊する重要拠点としても機能し、城下町の発展にも貢献しました。幕末期には戊辰戦争が勃発し、旧幕府軍と新政府軍の間で「宇都宮城の戦い」が繰り広げられました。この戦いは、関東における激しい戦闘のひとつで、宇都宮藩は新政府側に立って参戦しています。最終藩主は戸田忠友で、宇都宮藩は明治維新まで存続し、その後、廃藩置県によって消滅しました。

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